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チームコーチングとは?もたらせる効果と方法|チームを持つ経営者や役員必見

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2024年6月15日(土)
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こんにちは、チームコーチングをしている瀧口です。

私はこれまでに、10名規模の中小企業から100名規模の営業チームまで、コーチングという手段を通じて「属人的な文化」を改善してきました。

今日は、ビジネスコーチングの中でもご相談いただくことの多い、チームコーチングについて解説します。
チームコーチングでは、外部から知識を教え込むのではなく、チームの中にある力を引き出して、メンバーが自身で考えて行動できる「自走するチーム」を作ることを目指します。

「チームコーチングを導入することでそんなに会社は変わるの?」
このような疑問についてお応えしながら、具体的な効果5つをご紹介します。

また、「個人に対して行うコーチングとどう違うの?」などの個別で行うコーチングとの違いについても触れていくので、今後チームコーチングを会社に取り入れる予定の方は最後までしっかりご覧ください。

チームコーチングとは

ここでは、チームコーチングとは何か、そしてよく比較されることの多いコンサルティング、ティーチングとの違いについて解説します。

コーチングの基本

コーチングとは、コーチが対話を通じて相手自身による気づきや問題解決を促し、成長を支援する方法です。この方法をチーム全体に適用したものが「チームコーチング」です。

チームコーチングでは、個人ではなく「チーム」全体を対象として、メンバー一人ひとりが自ら考えて行動できるチームを作ることを目指します。

チームコーチングの役割は、目の前の問題に答えを出すことではありません。チームそのものの「あり方」に働きかけて、チーム全体の意識や行動に前向きな変化を生み出すことにあります。

コンサルティングやティーチングとの違い

コンサルティングは、外部の専門家が分析を行い、知識を使って「答えを教える」提案型の支援です。
これに対してチームコーチングは、コーチが「答えを教える」のではなく、チームのメンバー自身が対話を通じて「答えを見つけて行動できるよう支援する」手法です。

つまり、コンサルティングが外部主導で問題解決を行うのに対して、チームコーチングはチーム内部の力を引き出すことに特化しています。
この手法は、外部の答えに頼るのではなく、チーム内の「みんなで考える力」を高めることを大切にします。

チームコーチングの導入は、チームメンバーの主体性を引き出して、チームの構造や文化を長期的に変えていくための選択といえます。

なぜ、チームコーチングは必要とされているのか

なぜ、チームコーチングの相談が増えているのでしょう。
年々、私のチームコーチングも相談件数が増えており、需要が高まっていると感じます。

チームコーチングが必要とされるようになった理由は主に3つあります。

  • 予測困難な時代における自立の重要性
  • トップダウン型チームの限界とリーダー依存からの脱却
  • チーム文化の変革とイノベーションの土台作り

これらの理由について見ていきましょう。

1. 予測困難な時代における自立の重要性

現代は競争が激しく市場の変化も速いため、チームには常に新しいアイデアや革新的なサービスを生み出すことが求められています。
このような環境で成果を出すには、トップや一部の管理職の指示を待つのではなく、現場の従業員一人ひとりが自律的に行動して問題を解決する力が必要になります。

自律型のチームでは、従業員が自分のアイデアを積極的に発信しやすい環境が生まれます。これにより、多様な視点や革新的なアイデアが現場から生まれやすくなり、チームの競争力が高まります。

チームコーチングは、この「自分たちで走り続けるチームづくり」を支えるリーダー育成の核となる方法です。

2. トップダウン型チームの限界とリーダー依存からの脱却

多くの伝統的なチームでは、優秀な経営層やリーダーにチームの難題の解決が集中する「リーダー依存」の状態が見られます。

これらのリーダーは、これまで「自分なりに分析して、解決策を考えて、実行する」という方法で成功してきました。
しかし、チームが変革の時期に入ると、このリーダーの「強さ」が、かえってチーム全体の変革への参加意欲や、次のリーダーの育成を妨げてしまうことがあります。

チームコーチングは、こうしたトップダウン型のチームから脱却して、メンバーの当事者意識を育てることで、「依存」の状態から「自立・自律」の状態へと導きます。
カリスマ性を持つリーダーの「強さ」を否定するのではなく、その強さをチーム全体に広げて、チーム全体の回復力と適応力を高める役割を果たします。

3. チーム文化の変革とイノベーションの土台作り

チームコーチングは、チーム文化を変えたい企業や、新規事業など新しい挑戦を進めたい企業にとって、とても有効な手段です。

コーチングによって心理的安全性や主体性が高まると、社員は新しい挑戦に積極的に取り組むようになります。その結果、「自由に意見を言える」雰囲気が生まれて、失敗を恐れずに試行錯誤できる文化が育ちます。

多様な視点が尊重されることで創造的な発想が広がり、新規事業や業務改善が現場から自発的に生まれやすくなります。この流れがイノベーションをチームに根付かせて、変化に強い企業への進化を後押しします。

チームコーチングがチームにもたらす5つの効果

チームコーチングをしたら、本当に変わるのか。疑問に感じている方も中にはいるでしょう。

チームコーチングを行った企業については、以下の傾向があると感じました。

  • モチベーション向上
  • コミュニケーションの質の向上
  • リーダーシップの強化
  • 企業全体のパフォーマンスの向上
  • 離職率の低下

実際、私たちのクライアントも3ヶ月でチームの離職率が30%から5%に改善したり、半年で営業成績が昨年比180%に向上したりということがありました。

では、結果にも結びつく5つの効果について見ていきましょう。

モチベーション向上

チームコーチングは、メンバーの内側からわき上がるモチベーションを深く刺激します。上司やコーチからの傾聴と承認の姿勢を通じて、社員は「評価されている」「必要とされている」という実感を強く得ることができます。

この安心感と承認は、個人が主体性を持って仕事に取り組み、チームへの貢献意欲を高める動機となります。

内発的な意欲が様々な形で生まれる仕組みができるため、個人のモチベーションが一時的に下がりにくくなります。
結果として、社員の主体性とモチベーションが向上して、チーム全体として「社長がいなくても売上が上がる」ような自立的な経営状態へと移行することができます。

コミュニケーションの質の向上

コーチングがチーム文化として根付くと、チーム全体に「自由に意見を言える」「失敗を恐れなくてよい」という心理的安全性が広がります。
心理的安全性が確保されることで、会議や1on1といった場では、上司と部下が互いに本音を伝え合い、率直な意見交換が行われやすくなります。

これにより、部署間の連携不足やコミュニケーションの非効率性が課題であった企業でも、コーチングを通じたプログラム実施によりチームワークが強化されて、プロジェクトの遅延といった損失を回避できた事例が報告されています。

コミュニケーションの質の向上は、問題の早期発見と解決を可能にして、チーム全体の信頼と安心感を高めます。

リーダーシップの強化

チームコーチングは、管理職のマネジメントスタイルを「指示型」から「支援型・対話型」へと根本的に変えていきます。

コーチングスキル(傾聴力や対話力)を身につけたリーダーは、部下の主体性を引き出しやすくなり、信頼関係を深く築くことができます。これにより、問題解決の姿勢が、リーダーが一人で「抱え込む」形から、チーム全体で「共に考える」形へと変化します。

国内外のアンケート調査結果からも、リーダーシップ開発の育成施策において「コーチング」が最も効果的であるという高い評価を得ており、特に部長クラスから新任管理職クラスまで、管理職全体でその効果が際立っています。

企業全体のパフォーマンスが向上

チームーチングは、単に知識を与える研修とは違い、学習の成果を実務に定着させる「学びの加速装置」として機能します。

一般的に、新しい知識を学んだとき、1週間後にはその知識のおよそ4分の3を忘れてしまうとされています。しかし、コーチとともに自己学習と実践を継続的に繰り返すことで、学びが定着して、チームの成長速度を高めることができます。

また、目標達成に向けた効果を検証した科学的な証拠として、外部のプロフェッショナルコーチを受けたグループは、社員同士のコーチングやコーチングなしのグループと比較して、目標達成に向けた進捗が最も高いことが示されています。

さらに、コーチングは個人とチームの目標を結びつけて、ビジョンや価値観の統一を促進するため、チーム全体に「同じ方向を向いている」という一体感が生まれて、協力関係が築かれ、持続的な高パフォーマンスの基盤となります。

離職率の低下

若年層の離職は多くの企業が抱える課題であり、表向きは給与面が理由とされることが多いものの、実際には「上司の威圧的な態度」「成果のみを求められる孤独感」といった職場の雰囲気に根本的な問題があるケースが多く見受けられます。

チームコーチングは、この職場の雰囲気の改善に直結します。私も過去にマネージャー層を対象に個別コーチングや、最新のリーダーシップに関する相談会を開催しました。

主体性と働きがいが高まることで、チームへの貢献意欲が増して、これが離職率の低下と生産性の向上という相乗効果をもたらします。

チームコーチングの導入方法と実践ステップ

チームコーチングの導入を成功させるためには、その場しのぎの実施ではなく、経営戦略に基づいた明確なステップを踏む必要があります。

ここではチームコーチングの導入方法と実践ステップについてお伝えします。

現状の把握とゴール設定

組織資源の整理マトリクス

チームが目指す目標を設定した後、「今のチームはどのような状態にあるのか」を正確に把握する必要があります。

チームが持っている資源を、内部(能力、性格)と外部(周りの人、環境)、プラスとマイナスの軸で整理します。組織サーベイなどの診断ツールを活用して、チームと個人の課題を数値で把握することが有効です。
また、最終目標(KGI)と中間目標(KPI)を設定することで、進捗を客観的に把握しやすくなります。

短期的な行動変化の指標と長期的な文化変化の指標の両方を設定して、継続的に確認できる体制を作ることが大切です。

なお、チームサーベイについては改善のためのアクションを提案・支援する「組織診断ツール」について、アスピックがまとめています。ぜひ併せてご覧ください。
≫組織診断ツールの比較15選。対応する従業員サーベイの種類は?

※組織サーベイ…従業員のモチベーション、エンゲージメント、チーム文化などをアンケートで調査し、現状の課題を「見える化」するための調査を指します。

経営層・リーダーへのアプローチ

チーム全体の変革を進めるためには、トップである経営層やリーダー自身の変化が欠かせません。

経営層を対象としたエグゼクティブコーチング(EC)は、経営者自身のパフォーマンスを高めて、戦略やビジョンをチーム全体に浸透させる機会を提供します。また、コーチングセッションを開始する前に、導入の目的と期待値を明確に伝えることが大切です。

特に、セッションが人事評価に直結しない「安心できる場」であることを保証して、参加者が前向きかつ正直な姿勢で臨める環境を整えることが重要です。

チーム単位でのコーチングセッション実施

コーチングセッションは、個人の成長とチームの学習サイクルを支援するために、継続的に実施されます。信頼関係の構築から始まり、現状や課題の確認、目標の明確化と計画立案、継続的なフォローという流れで進めます。

チームコーチングでは、知識を伝える研修とは違い、実務そのものをテーマとして扱います。参加メンバーが自ら話し合い、決めて、行動することを支援するため、現場での変化がすぐに表れやすいという特徴があります。

コーチは、傾聴、質問、承認、フィードバック、リクエストといった基本的な5つのスキルを使って、メンバーの内面にある答えを引き出します。

実践と振り返り

行動、振り返り、修正を示したイラスト

チームコーチングの導入は、「やって終わり」ではなく、チームの変化を引き出し続けるための仕組み化が欠かせません。チームコーチングは、実務を通じて得られた結果に対して、継続的に「成果の評価と改善」を行います。

実務における「行動・振り返り・修正の学習サイクル」をチーム文化として定着させることで、チーム全体の問題解決能力を高めます。真の成果を生み出すためには、コーチングを習慣化する設計が必要です。

チームコーチングは効果が出るまでに時間がかかるため、導入初期に設定したKPIに基づいて、粘り強く実践と改善を続けることが求められます。

チームコーチングが向いている企業

チームコーチングは全てのチームに適用できますが、絶対適応した方がいいと思う会社について、ここではご紹介します。

成長したい企業

チームコーチングは、大きく売上を伸ばしたい企業や、停滞したチーム文化を根本的に変えて、新たな成長ステージに進みたい企業に最適です。

コーチングによって従業員が主体性を持って自律的に行動する文化が育つと、従業員は自発的なスキルアップ努力を行うようになります。これにより、チーム全体の競争力や生産力が着実に向上して、チームの自走化と持続的な売上向上という目標を両立させることができます。

リーダーへの依存が高い企業

特定の経営層や優秀なリーダーにチームの意思決定や問題解決が集中して、トップダウン型のチームから脱却したいと考える企業に、チームコーチングはとても有効です。

メンバーが「なぜ自分から主体的に働きかけてくれないのか」といった疑問をリーダーが抱える背景には、指示・命令型のマネジメントにより、メンバーの当事者意識が引き出されていないという問題があります。

コーチングは、このメンバーの行動レベルを「依存」から「自立・自律」へと導いて、チームの土台を作り直す役割を果たします。カリスマリーダーの優秀さが、チームの成長におけるボトルネックとなっている場合、チームコーチングによってリーダーシップを分散させて、チーム全体をより強固なものにすることができます。

新規事業に挑戦している企業

常に変化に対応して、イノベーションや創造性をチーム内に根付かせたい企業、特に新規事業の立ち上げを積極的に行っている企業にチームコーチングは強く推奨されます。

新規事業の成功には、失敗を恐れずに多様なアイデアを出し合って、試行錯誤を繰り返す文化が必要です。チームコーチングは、前述の通り心理的安全性を確保して、従業員が自由に発想して新しい挑戦に取り組みやすい雰囲気を作り出します。

多様な視点が尊重されることで、創造的な発想が広がって、新規事業や業務改善のアイデアが現場から生まれやすくなり、チームのイノベーション能力を促進します。

まとめ

チームコーチングは、変化の激しい時代に自走するチームを作るための戦略的な投資です。外部から答えを教えるのではなく、チーム内部の力を引き出して、メンバー一人ひとりが自ら考えて行動できる文化を育てます。

チームコーチングで得られる効果は以下の通りです。

  • モチベーション向上
  • コミュニケーションの質の向上
  • リーダーシップの強化
  • 企業全体のパフォーマンスの向上
  • 離職率の低下

これらの効果を得るためには、チームコーチングの導入方法を理解し、実践することが大切です。

導入方法と実践ステップ▼

  • 現状の把握とゴール設定
  • 経営層・リーダーへのアプローチ
  • チーム単位でのセッション実施
  • 実践と振り返り

チームコーチングは時間がかかりますが、その分、チームの根本的な変化をもたらします。

自社のチーム課題に向き合い、持続的な成長を目指すなら、まずはチームの現状診断から始めてみましょう。専門家への相談や、小規模なトライアルからのスタートもおすすめです。

\ 学校法人とも取組み始まっています/